今年に入って、NUMEROシリーズの電源コード5095と、ギターシールドやインターコネクトに使用できる2379を発売しました。どちらも昨年より試作を始めて、現在のかたちに至っています。
このケーブルには、日立電線(現 日立金属)が開発した高機能純銅線HiFC(ハイエフシー)導体が採用されています。
HiFCは、6Nに匹敵する低温軟化や耐屈曲性などの特性を持ちながらも生産性に優れた導体として、開発されました。(HiFCの銅純度は4Nです)
HiFCはオーディオケーブル用に開発された導体ではありませんが、新しい素材を探していたこともあり、昨年よりHiFC導体のオーディオ用ケーブルの試作を開始しました。
まずは昨年の夏に電源コードHD-3161(HISAGO)を試作し、HD-0245(HISAGO OFC導体)との比較試聴で良好な結果を得られ、続いて行った6N,OFC,PCOCCそれぞれ3点のオーディオケーブルと、HiFC導体のオーディオケーブル HD-1184(HISAGO)の比較試聴では、他の導体には無い魅力的なHiFCの特徴を確信し、今年の初旬からGOURDのNUMERO 5095とNUMERO 2379の設計へと移り、発売に至りました。
HiFCの音の特徴を簡単に述べると、
低域から高域まで音の輪郭がくっきりと表れる。
音は明るく、きつくなく、響きも適度で聴きやすい。
といったところでしょうか(個人的な印象です)。
試聴では低域が出るようになったと感じる人もいました。おそらく低域がとらえやすくなるために印象に残るのだと思います。
GOURDの製品は、数種類の導体を使用して一本のケーブルに仕上げる方法をとっていますが、5095と2379に関しては、HiFCの特徴を知って欲しいためにHiFCのみを使用しています。
今後、私が試聴室で受けた感動を、多くの人に伝えられたらと思います。
HiFCについての詳しい説明はこちらをご覧ください。
※HiFCは、日立金属株式会社の登録商標です。