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20091223

PCオーディオ

音楽をインターネットでダウンロードすることが浸透するに従って、PCで音楽を聴く機会が増えています。さらにそれをハイエンド機器に接続して楽しむ方も増えてきています。


PC→DAコンバーター→アンプ→スピーカーという流れが基本だと思いますが、このシステムで今回試聴することになりました。
ただ試聴するだけでは、意味が無いので、比較をします。何を比較するかというと、USBケーブルです。PCからDAコンバーターにUSBケーブルで接続する場合、ケーブルによってその音質は違うのか?
今回用意したのは、一般に使用されているUSBケーブル。それと、オーディオ用USBケーブル。
結果から言うと、わずかですが、オーディオ用USBのほうが音に厚みがありました。
USBケーブルは、規格さえ合っていれば、何を使っても変化ないだろうと考えていたので、ちょっと意外でした。
もう少し、試聴システムをそろえて検討する必要があるようです。
視聴したソフト: "Opening" 24bit/176.4kHz HiRez DVD-ROM  /Mathias Landaeus

※追記
ハイエンドオーディオ、プロオーディオ用の、COAXIAL、OPTICAL、USB、3種のデジタルコードの生産を始めました。Professional Lineで、3月上旬発売を予定しております。USBコードのプラグは、A-B、A-miniB を予定しています。(2010年1月30日現在)

20091212

スピーカー ジャンパー線の交換 3

さらにスピーカーを変えてテストです。
まずは既存の状態で試聴。













































申し分ないバランス。ジャンパー線を変える理由がない。と言いたいところですが、実験終了するわけにもいかないので続けます。
次に、前回に使用した電源コードの芯線で作ったジャンパー線で試聴。


































高域はそれほど変化がなく、低域の輪郭がぼやけてしまいました。これは、前回の小型スピーカーで試した時の結果と同じとなり、予想外でした。
つづいて、初回で使用した、フッ素樹脂絶縁のスピーカーコード6109で実験です。今回は、6109の被覆を撚り線の状態まで剥いて、端子加工をしました。使用した端子は、GEBP-3553/GESL-3553です。
この端子は、スペード、バナナと交換できるので、なにかと便利です。



























既存のジャンパー線と比べると低域の輪郭がさらにくっきりしました。上の電源コードジャンパー線とは、逆の傾向です。既存ジャンパー線の場合とは、違った印象で、全体のバランスも良く、音楽を楽しめました。一度聴くとちょっと癖になるコードです。
今回も、スピーカーケーブルは、HF側に接続しました。LF側に接続するとまったく印象が変わります。既存ジャンパー線で、LF側で試しましたが、バランスがあまりよくないようなので、HF側接続のみで実験しました。

最後に、小生の小型スピーカーにも接続。






















































初回では、端子加工しないまま接続していましたが、この場合もそれほど変わらない傾向が見られました。

試聴したCD:FLUIDE/BAPTISTE TROTIGNON TRIO, ピヤノアキコ。/矢野顕子

20091207

バランス接続

機器間における、オーディオアナログ信号の伝送には、アンバランス接続、バランス接続があります。アンバランス接続にはRCAプラグ。バランス接続にはXLRプラグが使われています。
多くの民生用機器ではアンバランス出入力が主ですが、ハイエンド機になるとバランス出入力端子が搭載されているものが多くなります。そこで求められるのがバランス接続用コードですが、基本的なコードの構造は二芯シールドで、プラグには3ピンのXLRプラグが使用され、それぞれのピンには、1番(シールド)、2番(ホット)、3番(コールド)で結線されています。2番3番の芯線は基本的には同仕様で、絶縁材で色分けされています。
バランス接続にするメリットは、外来ノイズを打ち消す効果があるということです。バランス出力が搭載された機器(プレーヤーなど)では、オーディオ信号は、2番ピンと3番ピンから出力されますが、3番からは2番とは逆位相の信号が送信されます。つまり、2番と3番はお互い打ち消しあう信号が出力されています。さらに、この信号がバランス入力に対応した機器(アンプなど)に送信されると、3番から入力された信号が再び逆位相に変換され、2番と同位相に戻されます。そして、2番と3番の信号をあわせて出力する仕組みになっています。
どうして、これで外来ノイズに強いかというと、逆位相で流された2番3番の信号に同ノイズが乗っかった場合、入力側で3番の位相を逆にすることで、今度はノイズ同士が逆位相となり、2番とあわせたときに打ち消しあうからです。
このことから、バランス接続は、接続コードが長くなる時などノイズを拾いやすい環境の場合に使用されています。

電源タップ






















GAMT-600は、現在の仕様に至るまでに、数個の試作品をつくっています。
上の写真は、最終段階で残った2製品です。
左は、商品化されたタイプでコンセント羽受け端子金鍍金仕様。右は、羽受け端子ロジウム鍍金仕様です。ロジウムは耐食性、耐磨耗性共に優れており、頻繁に抜差しするプラグ端子の鍍金仕上げとして使用されています。
このタップを介さず、壁コンセントから機器に直接電源コードを接続したときと、音に変化が無いこと、この観点で試聴した結果、金鍍金仕様に決定しました。ロジウム鍍金仕様は、高域が響き、華やかな音といえなくもないのですが、長時間聴くには耳にさわるという印象を受けました。
GAMT-400,GAMT-200も、これにならい金鍍金仕上げに決定しました。
金鍍金は、ロジウム鍍金に比べれば耐摩耗性にとぼしい面もありますが、何よりも心地よい音で、音楽を楽しみたいと考えた結果です。

20091202

スピーカー ジャンパー線の交換 2

前回に引き続き、ジャンパー線の実験は進みます。
コードはOFC電源コード(絶縁はPVC)の芯線(2sqmm)を手で撚ってみました(合計4sqmmです)。
今回はさらに、端子加工を施しました。使用した端子は、黄銅金メッキ仕上げです。




















いままでは、6109(1.5sqmm)を裸で使用していましたが、4sqmmへの交換ということもあり、どう変化するか。
スピーカーケーブルは写真には出ていませんが、前回と同じく6109を高域側(下写真の上側の端子)に接続します。























6109のジャンパー線が、よく言えば低域から高域まで音の輪郭をしっかり表現してクリアに聞かせてくれる。悪く言えば、淡白といえなくもない(個人的には、淡白かといえばそうでもなくて癖になるサウンド)。
これに対し、今回のOFCジャンパー線は、よく言えば低域に広がりが出た、悪く言うと少しくすんだ。高域もそれに引っ張られて全体的にぼんやりした印象を受ける。
ウーハーを鳴らそうとする意思は感じられるんだけど、ウーハー自体が応えてくれない。そんな印象も受けて、聴いていて欲求不満気味になってきたところで、実験終了です。
この小型スピーカーにこのジャンパー線は不釣合いのようなので、もう少し大きいスピーカーでも試してみることにします。
小型でもハイエンドのものだと、思うように鳴ってくれるのかなと思いつつ、小生のスピーカーはそのようなものではないので、このスピーカーでは、きれいなクリアサウンドを楽しむことにします。今のところ、6109がやはり適しているようです。