機器間における、オーディオアナログ信号の伝送には、アンバランス接続、バランス接続があります。アンバランス接続にはRCAプラグ。バランス接続にはXLRプラグが使われています。
多くの民生用機器ではアンバランス出入力が主ですが、ハイエンド機になるとバランス出入力端子が搭載されているものが多くなります。そこで求められるのがバランス接続用コードですが、基本的なコードの構造は二芯シールドで、プラグには3ピンのXLRプラグが使用され、それぞれのピンには、1番(シールド)、2番(ホット)、3番(コールド)で結線されています。2番3番の芯線は基本的には同仕様で、絶縁材で色分けされています。
バランス接続にするメリットは、外来ノイズを打ち消す効果があるということです。バランス出力が搭載された機器(プレーヤーなど)では、オーディオ信号は、2番ピンと3番ピンから出力されますが、3番からは2番とは逆位相の信号が送信されます。つまり、2番と3番はお互い打ち消しあう信号が出力されています。さらに、この信号がバランス入力に対応した機器(アンプなど)に送信されると、3番から入力された信号が再び逆位相に変換され、2番と同位相に戻されます。そして、2番と3番の信号をあわせて出力する仕組みになっています。
どうして、これで外来ノイズに強いかというと、逆位相で流された2番3番の信号に同ノイズが乗っかった場合、入力側で3番の位相を逆にすることで、今度はノイズ同士が逆位相となり、2番とあわせたときに打ち消しあうからです。
このことから、バランス接続は、接続コードが長くなる時などノイズを拾いやすい環境の場合に使用されています。
0 件のコメント:
コメントを投稿